正面から見た画像に変換
教会のステンドグラスを正面ではなく斜め前から、傾いた姿勢で撮影した写真・・・。
傾いた写真の外枠の四隅の位置を画面上でマウスで抑えた上で、長方形に投影変換します。
pixFrontはこのように、任意の位置、方向から撮影した写真を投影変換し、 正面から撮った写真に見えるように補正します。対象となるエリアが長方形(四隅が直角)で、四隅が画像に写っているものならこのように変換できます。[四隅のうち、三つ、または、対角線上の二角が見えれば変換は可能です]
美術館の絵、コンピューターの画面、店内の看板やポスター、教室の黒板などを撮影した写真のpixFrontで 読み込んで、幾何補正を行うと・・・・
画面で指定した長方形のエリアを切り出し、正面から見た画像のように補正した画像が生成します。
pixFrontを起動し、メニューの『ファイル』から、『画像の読み込み』 を選びます。入力画像が読み込ま れ、全体が画面の左側に表示されます。
画像が読み込まれたときは、下の図のように変換したい部分の四隅となる四角形エリアが初期化されています。この四隅をマウスで一つ一 つ移 動させ、長方形に補正したい部分のコーナーを指定します。
下のように、まず、計測したコーナーの付近を拡大した上で、マウスでコーナーを表す四角形を移動させます。カーソルがコーナーの四角 形の中に入ると、枠の色が変わるので、その状態で左ボタンを押し下げたままドラッグし、切り抜きたい長方形のコーナーまで移動させます。
このようにして、4つのコーナーを正しい位置に移動します。結果は下のようになり、枠の線が長方形に切り出したいエリアに重なってい ます。
四隅の位置を計測したら、『補正』を実行します。これにより、指定した四隅の内側が幾何補正されて、切り出された出力画 像が、右側の 画面に表示されます。
変換した画像は、任意のフォーマットでセーブすることができます。
pixFrontは、Windows 7 x64、Windows 8 x64、Windows 10 x64で動作確認しています。
pixFrontは、Windowsで動作するフリーソフトウェアです。本ソフト ウェアは無償で配布していますが、著作権はPixel Topography Groupに属しています。
pixFrontのセットアップ・ファイルは、ライブラリより最新版(msiファイル)をダウンロードして、インストールしてくださ い。
Vectorソフトウェア・ライブラリからも、最新版のmsiファイル を入手できます:
■インストール上の注意
インストール中、「WindowsによってPCが保護されました」と表示された場合、次の方法で回避できます。
「WindowsによってPCが保護されました」の「詳細情報」をクリックします。
「実行しない」の左に、「実行」ボタンが現れますので、これをクリックするとインストールが継続します。
■開発情報
本ソフトウェアを使用したことによって生じたいかなる損害についても作者は責任を負わないものとします。
開発ブログ:pixTOPO 開発ノート
pixFrontの全ソース・コードはgithubのリポジトリで公開しています:
本ソフトウェアの開発に当たり、下記のソフトウェア、ライブラリー使用しています:
OpenCV 2.4 - コンピュータビジョン向けライブラリー(オープン・ソース)[OpenCV Library]
Qt 5.7 - ユーザー・インタフェース開発用フレームワーク[The Qt Company]
2018年7月12日 1.20 - 一般公開開始
2018年7月20日 1.21 - デフォルト言語が日本語になるように変更
2022年5月1日 1.25 - EXIF情報を出力ファイルにコピー(JPEGのみ)。その他
2022年12月7日 1.25.5 - 機種によって、画像が正常に表示されないエラーを修正
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